白玉星草の季節には葦毛湿原にミルキーウェイが降臨します。 これがちょっとした壮観で楽しみの一つです。 愛知県指定天然記念物(1992.02.28)になっています。
白玉星草の季節には葦毛湿原にミルキーウェイが降臨します。 これがちょっとした壮観で楽しみの一つです。 愛知県指定天然記念物(1992.02.28)になっています。
まだ肌寒いにもかかわらず葦毛湿原は、何やら賑やかな様子でした。 賑やかな原因の一つが、カタクリの群生地が満開になっているからでした。 いつになく多い小さな子供たちは、オタマジャクシの群棲に歓声をあげていました。 黒い塊と化したオタマジャクシの集団だけでなく、両生類の卵がうねうねと水溜りの至る所にありました。 この湿原の水は酸性だと聞きますが、このオタマジャクシは平気なようです。
小ぶりで愛らしいハルリンドウの花です。 リンドウと言えば秋の花だと思っていましたが、春に咲く種類もあるのですね。 葦毛湿原の植物は、ハルリンドウに限らずプリッと小ぶりで、可愛いイメージのものが多いようです。
陽があたりすぎない。。どちらかというと日陰の湿っぽい場所に多いショウジョウバカマです。 このショウジョウバカマ・・・猩々の袴といった意味合いの植物です。
猩々とは中国の伝説上の生き物です。赤い体毛のサルのような動物らしいのです。 猩々色と言えば赤系の色です。 ショウジョウバカマのは赤系の花も咲きますから、ショウジョウバカマの猩々は赤という意味合いでしょう。 とすると、袴はいったい……? 葉の生え方はロゼット状で、袴に例える形状だとは思えなかったのですが、 ウィキペディアを見ると葉の生え方から袴になったようでした。 袴に対するイメージの相違を、実感させられたショウジョウバカマでした。
雨の翌日、葦毛湿原に立ち寄ってみました。 雨が降った後はいつになく水量の多い湿原になります。 そこに至るまでの小道にすら水が流れています。 長靴の準備をしたほうがよさそうでした。
この板の上を歩きます。稀にガタツク歩道もあり、ちょっとしたスリルを味わえます。
普段ロゼット状に葉を広げているモウセンゴケも、粘液が濡れるのを避け葉を上に持ち上げています。 つぼみが付いていたのですが、写真ではわかりにくいですね。
手すりのロープにとまっていたトンボです。近寄っても飛び立たない剛毅な奴かと思いきや、元気が無いトンボでした。
今回咲いていた湿原の植物は、トキソウ・アヤメ・カキランです。 ケータイカメラでうまく写せない距離にあり写真には残せませんでした。
初秋の頃より葦毛湿原ではシラタマホシクサの花が咲きそろいます。
シラタマホシクサが群生している様は天の川のようにも見えます。 一つ一つは小さな白い玉を頭に乗せたピンの様な形です。 だけど群栄しているところを見ると、一つ一つのシラタマホシクサが星に見え、天の川のようで素敵でした。
可憐なこちらの花は、夏から9月中旬まで咲いているサワシラギクだと思います。 小ぶりで可憐な花です。
こちらはサワヒヨドリです。 まだ咲き切っていない蕾をあちらこちらで見かけました。 サワヒヨドリの最盛期は次週以降のようでした。
マアザミもマゼンダ色の花、紫系の花を咲かせていました。 このマアザミ、またの名をキセルアザミと言います。
キセルアザミの別名はこのうなだれて咲く様子からきています。 首をうなだれている様子や花の形も、なんだかキセルというかパイプに似ているような気がします。 色が飛んで白っぽくなっていますが、花色は一枚目のように鮮やかなものでした。
写真うつりが悪いのですけれど、 この小さなロゼット状の植物は、モウセンゴケです。 食虫植物ですが夏の前半にかわいいい花咲かせる咲かせています。
さらに意味不明な写真ですが、 小さなこのミミカキソウも食虫植物です。 タヌキモという種類の植物で、水中の根で小さな昆虫をとらえているのだとか。。。 葦毛湿原に咲くミミカキソウは、黄色と紫の2色が見られます。
ケータイカメラに収められなかったけれど、 小さな赤いトンボ(ハッチョウトンボだと思います)が2匹連なって遊歩道の手すり縄に留まっていたり、 蜘蛛があちらこちらに巣を張って、昆虫たちも活気に満ちている葦毛湿原でした。